観察研究ってどんな研究?/初心者は後ろ向きコホートから取り組もう【理学療法研究】
観察研究は言葉のとおり、研究対象者に対して介入を行なわない研究手法で、データを集めて解析するという研究デザインになります。 短時間でたくさんのデータを集められますが、バイアスが多くかかるのが問題点です。 一方で、ランダム化比較試験(RCT)は多くのバイアスを除去でき、エビデンスレベルの高い研究です。しかし、RCTはたくさんの患者さんに協力してもらう必要があり、研究費用も高くつくので、研究初心者にはハードルが高い研究デザインです。 研究初心者の場合は、観察研究からはじめてみるのが良いでしょう。 観察研究でもきちんとデータを集めて比較対照を明確にしていけば、質の高い臨床研究ができます。今回は観察研究についてまとめていきます。この記事を読むことで、観察研究の概要やメリット・デメリットなどが理解できます。