そろそろ学会発表してみようか
理学療法士となって数年経過すると、上司や先輩からこう言われたり、自分から「ステップアップのために大学院に進学してみようかな」と思ったことはありませんか?
しかし、多くの人は後ろ向き研究やランダム化比較試験と言った研究デザイン論や重回帰分析や編相関係数と言った統計用語の壁にぶち当たります。「就職してから技術講習会には行ったけど、研究や統計講座なんて行ってないし、そもそもそんな講習会やってないし」って感じだと思います。
また、「研究や論文には興味ないけど目の前の症例さんをより深く検討したい。」「初めて経験する疾患や症状にどのような理学療法を提供すればいいか。」と言った患者さんに還元するためのエビデンスを読み解きたい、学びたい気持ちは多くの理学療法士に共通するものだと思います。
このブログではこういった疑問や悩みの解決に少しでも役立てる情報を発信していきたいと考えています。
本ブログの内容
具体的には、
- 研究デザインや統計用語の解説
- 実際の統計解析の方法How to
- 大学院を目指す人へのお役立ち情報
- 臨床業務を続けたい人へも臨床研究のススメ・臨床論文の読み解き方
などの発信を考えています。
このブログを開設した理由
このブログを書いている僕は、病院に務める10年目の理学療法士です。
学部生時代はネズミを対象にしたミクロ解剖のゼミに所属しており、がっつり基礎研究をやっていました。卒後は整形外科クリニックに就職すると同時に、大学院の修士課程に進学しました。そこで疫学調査や介入研究といったヒトを対象にした研究で学位を取得しました。修了後は急性期病院に転職し、臨床業務を中心に働いていましたが、その間も基礎研究・臨床研究共に細々と続け、英語論文を筆頭共著で合わせて10本以上執筆してきました。数年前にもう一度一念発起し、社会人として博士課程に入学し直して現在に至っています。
職場では経歴的・年数的にも後輩の指導や教育といった役割を担っています。そんな中で学会発表に悩む後輩・ステップアップに悩む後輩・患者さんの治療に悩む後輩などの話を聞く中で、思ったことが一つあります。
それは、臨床の視点に加えて、科学の視点があればいろんな悩みがもっといい方に向かうのではないか。ということです。学会発表や大学院進学をする人はもちろんですが、臨床業務に就く人にも臨床研究を読み解く力(科学の視点)が必要と考えるようになりました。
しかし、冒頭でもいったようにそのような学びを受けられる理学療法士は少数だと思います。そこで僕はその機会を少しでも増やすことを目的にこのブログ「Rehab Res(リハブレ)」を開設しました。もちろん僕もまだまだ学びの途中にいます。偉そうな講釈を垂れるつもりはありません。自分が学んできたこと、これから学ぶことを少しづつ記事にして積み上げていこうと思っています。
もし、この記事を読んで少しだけでも共感して頂けると部分があれば、ブックマークなどにいれてまた訪問していただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
2020/9/22